バブル期を代表する実業家の一人「高橋治則」の散り際とは?
この記事では高橋治則の晩年と散り際について解説していきます。
「高橋治則」とは？簡単に説明
1986年からのバブル景気は日本に多くの実業家を誕生させるも、91年の崩壊をもって、その多くが一転奈落の底へ突き落とされる形になりました。
彼もまた泡沫の様に消えた実業家の一人だと言っていいでしょう。
『イ・アイ・イ・インターナショナル』の社長として『ハイアット・リージェンシー・サイパン』を皮切りに各地のリージェンシーを買収。
海外旅行の行き先として浸透しつつあったポリネシア地域のリゾート開発を手掛けています。
自家用ジェット機を使い、世界を飛び回る様は環太平洋のリゾート王の通り名に相応しいものでした。
「高橋治則」の晩年
バブル経済が破綻すると瞬く間に『イ・アイ・イインターナショナル』社の資金繰りは悪化。
日本長期信用銀行も支援を一転して打ち切ったことで、一気に窮地に立たされてしまいました。
また本人も95年には背任行為で逮捕、会社も00年に破産の憂き目に遭います。
しかし『安全信用組合』並びに『東京協和信用組合』破綻に対する背任行為を巡って法廷闘争を開始。
自分の矜持にかけて無罪を主張するとともに長銀の不正行為を暴くと宣言します。
これが10年に渡る法廷闘争の始まりとなりました。
「高橋治則」の死に様
2005年7月18日に新宿区の病院で死亡、59歳でした。
死因はクモ膜下出血によるものだったとされています。
「高橋治則」の死に様の信憑性
2004年に日本長期信用銀行を引き継いだ新生銀行との和解に成功。
しかし和解金の218億円は破産管財人の手に渡ることになってしまいました。
とはいえ例え218億円があったとしても、もはや目も眩む巨額の借金には雀の涙程度しか役を果たさなかったことでしょう。
それでも高橋氏は再起に意欲的であり、構想も周囲に話していたとされます。
しかし肝心の手持ち資金が無くてはどうすることもできませんでした。
無罪を主張するも、紆余曲折の後、最高裁の判決が出る前に亡くなっていますが、その死に関する情報は多く公表されていません。
それも手伝って自殺や他殺説も根強く囁かれているのが現状でしょう。
『リップルウッド』の背後にいる『ゴールドマン・サックス』世界的な大企業に加えて、日米政府も最悪の結末を回避し、落としどころを探していたのも事実なのは間違いありません。
また巨額賠償請求○兆円と多いに騒がれていたのにも関わらず218億円という低額で和解が成立したのをはじめ、腑に落ちない部分は多々あります。
しかしそれも彼の死でトーンダウンしてしまった感は否めないところでしょう。
まとめ
2005年7月18日、東京都新宿区の病院で死亡が確認されています。
59歳没。
死因はクモ膜下出血によるものでした。
世間を騒動に巻き込んだ人物の死としては、ほとんど詳細に報道されることはありませんでした。
最悪の場合『旧日本長期信用銀行』『リップルウッド』『新生銀行』だけでなく、世界的企業『ゴールドサックスマン』や日米両国政府まで揺るがしかねない事件の中心人物だっただけに当時から自殺、他殺はもとより暗殺などの陰謀説も多く流布されています。
