日本長距離陸上競技の名伯楽「小出義雄」の死に際とは?
この記事では小出義雄の晩年と死に際について解説していきます。
「小出義雄」とは?簡単に説明
よほど陸上が好きな方でなければ現役時代の姿を見たことはないでしょう。
小出氏が頭角を現したのは高校の指導者時代のことでした。
市立船橋高校を全国優勝に導いた後に実業団チームの監督に請われて就任しています。
当初は体育科のある市船での実績だったことから懐疑的な目もあったのは事実です。
しかし選手が結果を出す事によりその声を抑えこんでいます。
日本女子陸上界長距離で多くの優秀な選手を育てあげました。
有名なのは「高橋尚子」氏との子弟関係。
彼女以外では「有森裕子」「鈴木博美」ほか諸氏が教え子にあたります。
「小出義雄」の晩年
2019年3月31日に自身が会長を務めていた『佐倉アスリート倶楽部』とパチスロメーカー『ユニバーサル』との指導委託契約が満了したことで第一線から退いています。
オリンピック選手を何人も育成した名伯楽の引退はスポーツ新聞はもとより一般紙でも報じられる事になりました。
当時はまだ『2020東京五輪』の延期は決まっていません。
選考レースの結果で自身の指導する選手が権利を獲得できなかったこと、年齢的な問題を踏まえての退任だと当時は思った方も多いはずです。
また口さがない人は五輪の解説者枠の確保の為に退任したと心ない噂が飛びかうことになりました。
それ以上にSACの練習に姿を見せない事や心臓に爆弾を抱えている事実から小出氏の体調不安説が勃発。
小出氏の体調を懸念する声が多く挙がる事になりました。
「小出義雄」の死に様
2019年4月24日8時5分、かねてから入院していた千葉県浦安市の順天堂大学医学部附属浦安病院にて永眠。
80歳没。
死因は肺炎でした。
「小出義雄」の死に様の信憑性
2019年3月19日の2020東京五輪代表選考レースで名古屋まで足を運び、一応ながら健康不安説は払拭されています。
その一方で五輪代表の最後の一枠を争う注目のレース。
かつての教え子の多くが取材・指導者として名古屋に足を運んでおり、小出ファミリーの同窓会さながらの様相を見せました。
有森氏ら多くの教え子は小出氏の最近の体調の悪さについて知っていたと言います。
闘病の経過についてですが、名古屋から戻って1週間経った26日に自宅で倒れ、縁の順大浦安病院に緊急搬送。
一時は危篤に陥るも教え子に電話で入院している事を話せる程度までには回復しています。
しかし4月23日の夜に容態が急変すると朝に力尽きてしまいました。
往事から心臓にペースメーカーが入っているのは良く知られていましたが、没後に近年は腎臓、肝臓も衰弱していた事が明らかにされました。
肺炎以外にも全身の臓器が衰弱していた事が死に繋がったと見ていいでしょう。
まとめ
2019年4月24日8時5分、千葉県浦安市の順天堂大学医学部附属浦安病院で死去。
80歳没。
死因は肺炎によるものでした。
3月19日の東京五輪女子マラソン国内選考レースに姿を見せ、体調不安説を一応は払拭。
しかし名古屋から戻った1週間後の26日に自宅で倒れ緊急搬送されています。
ICUでの治療が行われ、一時は危篤状態に陥りますが奇跡的に回復。
しかし約1ヶ月後の4月23日の夜に容態が急変し、翌朝息を引き取っています。