「下川辰平(しもかわたっぺい)」とは?
下川辰平の晩年とその死に様について信憑性も含め以下に詳しく解説します。
「下川辰平」とは?簡単に説明
下川辰平は福岡県福岡市出身の俳優です。
1964年に杉村春子と出会い、文学座附属演劇研究所に入ります。
その後、研究生から文学座座員に昇格し、「飢餓海峡」「天守物語」などに出演しますが、1977年に文学座を退座します。
一方、1972年から放送されたテレビドラマ「太陽にほえろ!」の野崎刑事役(通称「長さん」)でレギュラー出演し、これがはまり役となって一躍有名になります。
以降「長七郎江戸日記」や「スクール☆ウォーズ」など数多くのテレビドラマや映画に出演し、名脇役として活躍していました。
「下川辰平」の晩年
下川辰平は2002年前後から糖尿病のため入退院を繰り返していました。
糖尿病が原因で左足は壊死し、足膝5cmより下の切断を余儀なくされました。
そのため立ったままの演技が困難だったため、2003年に出演した「TRICK3」では車椅子の老人役としてキャスティングされました。
この頃は病気が進行していてかなり痩せてゲッソリしていたとのことです。
2004年1月に地元・福岡に戻り、福岡市内の病院に入院します。
「下川辰平」の死に様
福岡市南区の病院に入院後はストレスで機嫌が悪い中、妻の孝子夫人が必死に看病していたようです。
しかし、手術の甲斐なく、2004年3月25日午前3時半に敗血症のため亡くなっています。
75歳でした。
下川の最期は妻の孝子夫人が看取っています。
なお、下川に子供はいなかったようです。
「下川辰平」の死に様の信憑性
下川辰平の死に様は病院内での死去であり、孝子夫人が看取っていることもあって信憑性は高いものと思われます。
下川の葬儀は翌3月26日に福岡市南区のトヨタ葬祭で行なわれました。
葬儀には「太陽にほえろ!」メンバーを代表して竜雷太が参列しています。
「下川辰平」の小ネタ等
下川辰平の知名度を一気に上げた「太陽にほえろ!」は萩原健一演じるマカロニ刑事や松田優作演じるジーパン刑事の殉職シーンが有名ですが、そのシーンに下川が大きくかかわっていたというのです。
萩原も松田もこのシーンをどう演じるかということについて下川に相談しています。
下川は萩原には「特攻隊員が母親のことを思いながら敵機に突っ込むときの気持ち」を考えるようにアドバイスし、松田には映画「灰とダイヤモンド」の主人公が死ぬシーンを参考にするよう話します。
結局2人は、この時のアドバイスを参考にして演じ、あの伝説的な殉職シーンが生まれたのです。
まとめ
「太陽にほえろ!」はそれぞれの刑事に違った特徴があり見事なキャラクター設定でしたが、下川が演じる長さんこと野崎刑事もたたき上げの地味だが人情味のある刑事役を見事に好演しており、はまり役と言われるのも尤もと思わせる役どころでした。