三鷹ストーカー殺人事件で殺害されてしまった鈴木沙彩(すずきさあや)は18歳という若さで亡くなっています。
今回は、現役女子高生タレントとして人気のあった彼女の死因に迫ります。
「鈴木沙彩」とは?簡単に説明
平成7年に東京都内で生まれた鈴木沙彩は、脚本家や劇作家として著名な倉本聰氏の姪として知られる人物で、テレビドラマなどにも出演している現役女子高生タレントです。
有名演出家や現代美術家などを親戚に持つ鈴木は、実の母親も画家として活躍しており、芸術的な素養のある一家の中で育ったことにより、自身も小学生のころから児童劇団に所属して、早くから女優を目指していました。
小学5年生の時に芸能事務所からスカウトされた鈴木は子役として芸能活動を開始し、その後すぐに映画やテレビドラマなどで活躍し始めます。
高校に通いながら送っていた芸能活動は大変順調でしたが、平成25年10月8日、かねてより悩まされていたストーカーにより、首を斬り付けられて殺害されてしまい18歳と言う若さで死亡しています。
「鈴木沙彩」の死に様
鈴木沙彩は18歳の時にストーカーにより殺害されています。
平成25年10月8日、鈴木は両親と共に東京の三鷹署を訪ね、以前から悩まされているストーカーについて相談します。
その後、いつものように学校へ行き、放課後帰宅しますが、両親は仕事で不在中でした。
鈴木が帰宅して自室で過ごしていたところ、突然クローゼットから男が現れ襲い掛かってきたため、決死の思いで家の外まで逃げ出しますが、追ってきた男が持っていたペティナイフで身体中を11か所も切り付けられてしまい、そのまま路上で死亡してしまいます。
事件後、1時間半ほどが経過した後に、ズボンに血痕が付いていた容疑者を取り押さえ、その数日後には殺害時に使用したとみられるペティナイフが現場付近の路上で発見されています。
遺体を検死した結果、全身に付けられた合計11か所の切り傷や刺し傷の内、3か所にもおよぶ致命傷が認められています。
「鈴木沙彩」の死に様の信憑性
殺人容疑で逮捕された容疑者は、日本とフィリピンの混血児である21歳の池永チャールストーマス容疑者で、彼は鈴木沙彩の元交際相手でした。
自身を南米と日本のハーフと称し、有名私大生と偽って交際していた容疑者は、別れ話を切り出してきた鈴木に対し、執拗に復縁を迫り、自身の願いが叶わぬことを知ると、彼女に付きまとい始めるようになります。
この当時、容疑者はストーカー行為と並行して、リベンジポルノと呼ばれる行為も行っており、鈴木と交際していた時に撮影していた卑猥な画像や動画をアダルト動画静止画共有サービスサイトにアップロードしていました。
犯行前に容疑者がバラまいた彼女のプライベート画像や動画は、多くの人の目に留まってしまい、死後の彼女の名誉も傷つけられてしまいました。
「鈴木沙彩」の小ネタ等
この痛ましい三鷹ストーカー殺人事件をきっかけにして、平成26年にリベンジポルノ被害防止法が成立しており、その後このリベンジポルノは社会問題として取り扱われていくようになります。
また、本事件の容疑者は裁判により懲役22年という刑が確定しています。
まとめ
現役女子高生タレントとして人気を博した鈴木沙彩は、三鷹ストーカー殺人事件により、18歳と言う若さで永眠しています。
「ストーカー」や「リベンジポルノ」などという比較的近代に発生した新しい犯罪の被害者となってしまった彼女の無念さは、筆舌に尽くしがたかったことでしょう。