「今敏」の死に際とは?晩年や最期(死因)など分かりやすく解説

「今敏」の死に際とは?日本の人物

「パーフェクトブルー」「千年女優」などの劇場アニメの監督として知られる今敏(こんさとし)は、46歳で亡くなっています。

今回は、日本国内だけではなく、海外でも高い評価を受けていた彼の死因に迫ります。

「今敏」とは?簡単に説明

昭和38年に北海道札幌市で生まれた今敏は、漫画家やアニメーション映画の監督として知られる人物です。

大学在学中に漫画家としてデビューを飾った今は、「週刊ヤングマガジン」の第10回ちばてつや賞を獲得したことにより、大ヒット作のアニメーション映画「AKIRA」を手掛けた大友克洋氏のアシスタントを務めることになります。

大学卒業後も、大友と共にアニメ製作に携わっていた今は、その後も「機動警察パトレイバー 2 the Movie」「ジョジョの奇妙な冒険」などの数々のヒット作を陰で支え続け、演出家としてのスキルを磨いていきます。

平成9年に劇場用アニメ「パーフェクトブルー」でアニメ監督デビューを果たした今は、本作で数多くの賞を獲得し、その人気を不動のものとしますが、平成22年に膵臓がんにより46歳という若さで亡くなっています。



「今敏」の死に様

平成22年5月、新作アニメ映画の製作中に悪化した体調がピークに達し、病院に搬送されることになった今敏は、精密検査の結果、末期の膵臓がんに罹患していることが発覚してしまいます。

担当医師より、余命半年と宣告された今は、自身が病気に侵されていることは関係者に伏せたまま、当時手掛けていた複数のプロジェクトをこなし続けました。

仕事を継続する傍ら、今は自身の死後必要となるであろう著作権管理会社の設立や遺言状の作成、在宅死の準備などを進め、身の回りの整理をしながら闘病生活を送っていましたが、平成22年8月24日、46歳で永眠しています。



「今敏」の死に様の信憑性

末期の膵臓がんと診断された今敏は、余命半年と宣告されながらも抗がん剤治療を拒否し、療養中に病院で亡くなる道ではなく、自宅で生涯を終える道を選択しています。

今が死去した翌日、「さようなら」というタイトルの遺書のようなメッセージが彼のブログにアップされていますが、そこには、進行中のプロジェクト「夢みる機械」が未完に終わってしまうことへの思いや、両親、妻などへの感謝の気持ちなどが綴られていました。

また、その遺書とも言えるメッセージの最後には、「短すぎるといえる生涯だったものの、駆け抜けた自分の人生に思い残すことはない」という文章が綴られていました。

「今敏」の小ネタ等

2008年にアメリカのニューズウィーク誌日本版が選出した歴代映画ベスト100には、今敏が手掛けた劇場用アニメ映画「パプリカ」が日本アニメ界から唯一選ばれており、日本国内よりも世界における評価の方が格段に高い稀有なクリエイターだったと言えます。

まとめ

リアリティな作風にこだわるあまり、日本アニメ界では異色の存在だった今敏は、膵臓がんにより46歳で亡くなっています。

「パプリカ」「千年女優」「パーフェクトブルー」などの数多くのヒット作品を生み出してきた彼の功績は、現在でも世界中で評価され続けています。

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