二枚目男優の陥るジレンマを抱えていたのか、それとも別の理由があったのでしょうか?
「温泉へ行こう」「ウルトラマンメビウス」で活躍した田中実の晩年と最期を解説します。
「田中実」とは?簡単に説明
仲代達矢主宰の無名塾出身でNHK連続テレビ小説「凛凛と」でドラマ初出演を果たします。
ついでTBS系の人気昼ドラ「温泉へ行こう」では老舗温泉旅館の支配人としてシリアスかつコメディな演技を披露し人気を集めました。
またウルトラシリーズ40周年記念作品「ウルトラマンメビウス」ではサプライズを演じ話題を集めました。
「田中実」の晩年
2006年放送のウルトラマンメビウスでウルトラ6兄弟の長男であるゾフィの人間体であるサコミズ・シンゴ役に抜擢されます。
1966年の初登場から40年間不在だったゾフィの人間体が初登場することもあり話題を集めました。
しかしその後シリーズ・劇場版には出演することはなく、OVAの出演にだけ留まります。
その後はやや仕事が単発でのドラマ・映画出演が増えていきました。
この状況を打破すべく2011年からJVCエンタテインメントからモデル業界最大手のオスカープロモーションへ事務所を移籍。
40歳を越えて、さらに役者の幅を広げることを誓っています。
「田中実」の死に様
2011年4月26日の夕刻、突然の訃報が舞い込みました。
田中実が前日の25日に自宅のマンションで首を吊って亡くなっていたニュースです。
撮影現場に30分前には到着しているのが習慣であった彼が現場に現れないことをマネージャーが不審に思い、連絡を取ろうとしますが、彼が電話に出ることはありませんでした。
このため彼の母親とともにマンションを訪れ、部屋に入ったところ変わり果てた姿の彼を見つけたそうです。
それはマンション4階の窓落下防止柵にマフラーを結び、座った状態で首を吊っている姿でした。
病院に緊急搬送されるも息を吹き返すことがなく16時20分に死亡が確認されました。
享年44。
心機一転を図り事務所を移籍をしてからわずか4ヶ月のことでした。
「田中実」の死に様の信憑性
家族や関係者に悩んだ姿は一切見せることはなかったと言います。
亡くなる前日に打ち合わせ、当日は出勤する妻を見送ったことからも、彼は突発的な感情で首を吊ったと見られています。
しかしブログの最終更新となった4月11日付けの記事は「下を向いて考える時はどこか気持ちが沈んでるような…」と綴られ、題名も「のぞみ」と意味深なものになっていました。
このためこの日付前後に命を絶った原因があったのかもしれません。
まとめ
田中実は2011年4月25日の10時から11時までに自宅のマンションの部屋で首吊り自殺で亡くなっています。
44歳のことでした。
遺書は見当たらず、家族や関係者にも思い当たる節や思い詰めた様子を見せていなかったため、自殺の理由は不明のままです。