この記事では、沢村貞子の晩年や最期について紹介します。
沢村貞子とは?
沢村貞子とは、幅広い役側を演じ名わき役女優として知られた人物です。
新築地劇団の旗揚げ公演で舞台女優としてデビューしました。
左翼演劇活動に関わり、2度逮捕されたこともあります。
1934年に日活に入社し、映画女優となります。
独特の個性を買われ、様々な作品に脇役として出演しました。
コメディからシリアスまで幅広く演じることができるのが魅力です。
映画「太陽とバラ」では母親役を好演し、毎日映画コンクール女優助演を受賞しています。
沢村貞子の晩年
沢村貞子は晩年、女優を引退し執筆活動に励むようになります。
NHKで放送されたテレビドラマ「黄昏の赫いきらめき」が女優としての最後の出演作となりました。
沢村貞子はエッセイストとしても知られており、様々な著作を世に送り出しました。
自伝的な作品である「私の浅草」は、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞しています。
NHKの朝の連続テレビ小説「おていちゃん」の原作にもなりました。
晩年は横須賀市に自宅を構え、海を眺めながら過ごすことが多かったといいます。
随筆集「老いの楽しみ」にも海の見えるところでのんびり暮らしたいと書いています。
プライベートでは3度の結婚歴があり、3番目の夫である大橋恭彦とは長く内縁関係にありました。
大橋には妻子がいたため事実婚の状態が続いていましたが、妻との正式に離婚が成立したため沢村貞子と再婚しています。
女優業を引退したのは、夫と過ごす時間を大切にしたかったからとされます。
夫の大橋は、沢村貞子のマネージャーのような役割も担っていました。
沢村貞子の死に様
沢村貞子は1996年、横須賀市の自宅で亡くなります。
87歳でした。
死因は心不全とされます。
夫である大橋とはその2年前に死別していました。
沢村貞子の死に様の信憑性
沢村貞子は生前、自然葬を行う葬送の自由をすすめる会の顧問を務めていました。
晩年、海を眺めながら過ごしていましたが、亡くなった後はその海に散骨されることを希望します。
沢村貞子の遺骨は、先に亡くなっていた夫の遺骨と共に海に散骨されました。
まとめ
沢村貞子は晩年、女優業を引退し執筆活動に専念します。
数多くの随筆やエッセイを残しています。
また、海が見える横須賀市に自宅を構え、愛する夫と共に穏やかに暮らしていました。
そして、87歳で心不全によって亡くなっています。
