F1に詳しくなくても、名前くらいは聞いたことがあるでしょうか。
著名なF1ドライバーであった彼の死は、世界に衝撃を与えました。
アイルトン・セナの最期について、解説します。
「アイルトン・セナ」とは?簡単に説明
アイルトン・セナは、ブラジル生まれのレーシングドライバーです。
F1史を代表するドライバーの1人とされ今なお、多くのファン並びにレーサーから愛されています。
自動車とモータースポーツに興味を持ったのは4歳の時で、その後初めてのレーシングカートの競技会に参加したのは13歳だったとか。
F1デビュー後は数々の記録を樹立していきました。
「アイルトン・セナ」の死に様
アイルトン・セナの死は突然やってきます。
レース中の出来事でした。
1994年サンマリノグランプリに出場したアイルトン・セナ。
決勝レースにおいて首位を走行中、「タンブレロ」と呼ばれる左コーナーでコンクリートバリアに高速で衝突する事故を起こします。
このレースでは、アイルトン・セナの事故の前にもう一つ衝突事故がありました。
ペドロ・ラミーの車がJ. J. レートの車に衝突し、破片が観客席に飛び込んでしまったのです。
破片はコース脇にいた複数の観客を負傷させたことで、セーフティカー(オペル・ベクトラ)がコースに入りました。
セーフティカーが5周にわたって全競技車両を先導している間に、散乱した破片の撤去が行われたのです。
その後レースは再開します。
セーフティカーが入った時のアイルトン・セナの順位は一位。
セーフティカーが抜けた後、加速していったアイルトン・セナのカートは、速いラップを刻みます。
悪夢となってしまった7周目。
タンブレロ・コーナーにさしかかった車は通常の走行ラインから外れ、直線的にコースアウトしました。
そして、緩衝材のないコンクリートバリアに衝突。
医療スタッフが応急処置を施しますが、その時点でほぼ、助かる見込みはなかったようです。
意識不明のままヘリコプターで緊急搬送されますが、脳死状態に陥り、帰らぬ人となりました。
「アイルトン・セナ」の死に様の信憑性
死亡原因は、「大破したマシンのサスペンション部品が、ヘルメットを貫通したことによる、頭蓋骨骨折」とされています。
事故じたいは、当時レースの放映中ということもあり、多くの人が目の当たりにしたため、疑いようがありません。
しかし、その事故の原因は、未だ確定的な結論には至っていない、とされています。
当初、原因として疑われたパワーステアリング故障は調査により否定されました。
現在は、わずかな路面の不整から車両が不安定となりコントロールを失った事故原因として当初疑われたパワーステアリング故障は否定された(コントロール喪失後もテレメトリーによる操舵トルクおよびパワーステアリング圧が持続していることから)。
現在ではわずかな路面の不整から車両が不安定となりコントロールを失ったと考えられています。
「アイルトン・セナ」の小ネタ等
事故当時、母国ブラジルではサッカーの試合が行われていました。
しかし、アイルトン・セナの死亡の一報により、試合は一時中断。
黙祷を捧げました。
ブラジルでは英雄だったアイルトン・セナ。
葬儀は国葬で執り行われました。
まとめ
レース中の大事故により、帰らぬ人となったアイルトン・セナ。
事故原因については未だ解明されていないようです。