説明しよう!「富山敬」とは70年代から80年代のアニメ、洋画の吹き替えで人気を博した声優です。
彼の晩年と最期はどのようなものだったのでしょうか?
「富山敬」とは?簡単に説明
序文の「説明しよう」のフレーズだけで名前がパッと浮かび上がる人気声優として多くの役柄を富山敬は演じています。
『タイムボカンシリーズ』のナレーターや『ちびまる子ちゃん』の「友蔵じいさん」のとぼけた三枚目は印象的です。
また正統派の主役も多く演じており、『タイガーマスク』の「伊達直人」『宇宙戦艦ヤマト』の「古代進」『UFOロボグレンダイザー』の「宇門大介」などが代表だと言えるでしょう。
「富山敬」の晩年
世代交代を意識し青年役からは暫く遠ざかっていたものの銀河英雄伝説のヤン・ウェンリーを演じています。
そして最後の収録となったちびまる子ちゃんのさくら友蔵が晩年の代表作品となりました。
死の一年前から急激に痩せ、声が掠れるなどの異変が出ていたと証言されています。
仕事を休むことをよしとせずそのまま出演し続け、明らかに見た目で体調の悪さが認識されるレベルで仕事をこなしていたようです。
「富山敬」の死に様の信憑性
1995年8月18日、ちびまる子ちゃんの第二期37話の「呪いの貸し本」の収録後に目の不調を訴えます。
その3日後に倒れ、東京医科大学病院にそのまま入院し検査を受けました。
しかし既に病魔は彼の身体を蝕んでおり、末期のすい臓がんで手遅れだと診断が下されます。
ステージ4のすい臓がんでは治療する余地も残されておらず、ほぼ1ヶ月後の1995年9月25日に亡くなりました。
享年56。
前年から急激に痩せるなど傍目からでも異常を伺うことができたものの仕事第一主義で検査を後回しにした事が災いしたと言われます。
またヘビースモーカーかつヘビードリンカーなのは当時のファンの間でもよく知られており、それが寿命を縮めた一因とも言われています。
「富山敬」の小ネタ等
多くの作品で主役を務めており代替役は後輩が務めることが多くなっています。
その影響は大きいものでは『スーパーロボット大戦シリーズ』ではグレンダイザーの「宇門大介/デューク・フリード」などは最たる例でしょう。
1996年の初音声付作品『第4次スーパーロボット大戦S』では大山のぶ代がドラえもん以外のかつてのキャラクターを演じていた『ザンボット3』の「神勝平」ともに声がつきませんでした。
音声収録が当然となったためグレンダイザー自体の参戦が見送られるようになりました。
そのためマジンガーシリーズ最強の作品ポジションを『マジンカイザー』に奪われる遠因ともなっています。
まとめ
富山敬氏といえばアニメのキャラクターが幾つもパッと浮かびあがります。
しかし60年代から80年代にかけて人気を集めたアメリカのテレビドラマ『刑事ジョン・ブック 目撃者』や『スタートレック』『L. A. ロー 七人の弁護士』などでも主要キャラクターを演じており、多くの年齢の方の記憶に残っていることでしょう。
グレンダイザーのデュークが「堀内賢雄」氏と「山寺宏一」氏に引き継がれたようにこの二人が多くの代替役を務めています。