衝撃的な死は日本映画界の伝説に「赤木圭一郎」の死に際とは?
この記事では赤木圭一郎の晩年と死に際について解説していきます。
「赤木圭一郎」とは?簡単に説明
いわずとしれた日本映画黄金期のスターの1人だと言っていいでしょう。
日活第4期ニューフェースとして入社後瞬く間に頭角を現しています。
ダイヤモンドラインと言われる「石原裕次郎」「小林旭」「和田浩二」諸氏とともに形成したのはあまりに有名な話です。
その衝撃的な死ゆえに創作物に登場する赤木性のキャラクターには優男や陰、悲劇性を彼をイメージさせるものが多く、間接的に大きな影響を与えていると言っていいはずです。
「赤木圭一郎」の晩年
和製ジェームズ・ディーンと呼ばれるほどに多くの映画へ出演。
多忙な日々を過ごしていたのは言うまでもありません。
自宅を離れ撮影所のある調布に間借りをしていたのは有名な話として知られています。
「石原裕次郎」「小林旭」両氏に次ぐ第三の男のポジションでしたが、61年1月に裕次郎氏が志賀高原で右足首粉砕骨折の重症を負ってしまうのでした。
これにより裕次郎氏主演の『激流に生きる男』へ代役主演が決定。
過密日程に拍車が掛かる事になりました。
そんな赤木氏の疲れた心と肉体を癒やす事になったのが、61年2月14日の午後から日活撮影所で行われたゴーカートの試乗会でした。
車好きの赤木氏は午前中二本の栄養剤を飲むほどに疲弊していたもの、友人の「かまやつひろし」氏と乗る順番を決め喜び勇んで乗車しています。
また当時9歳の「江木俊夫」氏に声をかけるほど楽しみの様子を見せていたようです。
「赤木圭一郎」の死に様
1961年2月21日7時50分、東京都北多摩郡狛江町の慈恵医大病院で死去。
21歳没。
前頭骨を亀裂骨折したがゆえに硬膜下出血を発症したためだとされます。
「赤木圭一郎」の死に様の信憑性
当時映画黄金期、なかでもそのトップともいえる日活の大スターのトラブルでしたから大騒動に発展したのは言うまでもありません。
現場には撮影所だけ後年の大スターも多くいて、彼らの目で見た事故当時の様子については生々しく語られています。
エースのジョーこと宍戸錠、マイトガイ小林旭、マグマ大使の江木俊夫諸氏らの話は良く知られた話になっています。
しかし入院後の経緯については多少信憑性は薄くなっているのが事実。
危篤状態に陥ったもの、既に日活は会社の方針で“奇跡の男”として復活する予定でいたようです。
また死に顔が綺麗だったとの言葉を俳優仲間の諸氏が語っている通り。
顔が綺麗ならばまだ役者生命は絶たれたわけではないため、それなりの復活の算段は見込まれていたのが事実だと言えるでしょう。
死因に関しては硬膜下出血とされる一方で、出血した血液を飲み込んで、それがもとに肺炎を起こして一時回復からまた昏睡に陥ったとも言われています。
まとめ
1961年2月21日7時50分、東京都北多摩群狛江町の慈恵医大病院で死去。
21歳没。
死因はゴーカートで鉄扉にぶつかった際に負った前頭骨亀裂骨折による硬膜下出血とされます。
緊急搬送された当時から危篤状態が続き、19日の朝には自力でガーゼに含ませた水が飲めるまでになりました。
しかし同時に出血した血液を飲み込んでしまったようで肺炎を発症。
翌日からは再び昏睡状態に陥り力尽きてしまいました。
