親父涅槃で待つが流行り言葉となった「沖雅也」の散り際とは?この記事では沖雅也の晩年と最期について解説します。
「沖雅也」とは?簡単に説明
『太陽にほえろ』のスコッチ刑事として人気を集めました。
降板後、視聴者からの要望で再登板したのは異例中の異例だと言っていいでしょう。
『キイハンター』や『必殺シリーズ』でも既に人気を集めていましたが、スコッチ刑事は役者としての代名詞となりました。
その一方で没後に事務所社長「日景忠男」氏との愛人関係の発覚は世間の好奇の目に晒されることになっています。
葬儀で行為や三億円の保険金入手時の日景氏の行状も不謹慎なものがあり、遺言は「ビートたけし」氏に長らくネタとして使われるなど、死後汚名をきせられた感は否めません。
「沖雅也」の晩年
「武田鉄矢とたのきんトリオ」の『3年B組金八先生』と「アントニオ猪木」の『ワールドプロレスリング』との視聴率戦争の切り札として、『太陽にほえろ』では異例の再登場を果たしたのは1980年のこと。
「山口百恵」氏の引退映画『古都』にも出演するなど人気が高かったのは言うまでもありません。
その一方で病に肉体も精神も蝕まれていくことになりました。
躁うつ病、肝臓病に加え、薬の副作用に苦しめられたことで、長期休養を余儀なくされたのはもちろんのこと。
内定した大作映画の降板や役の辞退など様々なマイナス要因が生じてしまいます。
これにより精神的な負の連鎖に陥っていたのは否めないところでしょう。
「沖雅也」の死に様
1983年6月28日、東京都新宿区の京王プラザホテル47階バルコニーから飛び降り、全身を強く打って死亡しています。
31歳没。
遺書として有名な「おやじ、涅槃で待つ」を残していました。
「沖雅也」の死に様の信憑性
没後には日景氏の号泣シーンや遺書から二人の関係性がゴシップ紙に事実の有無関係無しに掲載されることになりました。
躁鬱病については「藤田まこと」氏が言葉が飛ぶなど精神的に不安定だったことを語っており、75年の共演時から、既に症状があったものと思われます。
また自殺ではなく、本人はバルコニーから飛び降りるつもりはなく、金網を乗り越えようとしたところで警備員に呼び止められて驚いて落ちてしまった説も後年出てきました。
亡くなるまでの経緯も同様で、後年詳細にされています。
普段から日景氏に束縛されるのを嫌っており、亡くなる2日前に日景氏の財布から50万円を抜いてホテルへ“家出”したのが有力。
また遺書とは別にお気に入りの風俗嬢に手紙を渡し“おやじ”に渡してほしいと告げていた事実も判明しています。
その手紙に書かれていたのはホテルへ迎えにきてほしいとの内容だったと言われます。
遺書と同義で亡骸を迎えにきてほしいと意味が籠められていたのか、実際に送迎の意味合いで書かれたのかは、本人が亡くなっているため、永久に真実はわからないままだと言っていいでしょう。
まとめ
「沖雅也」は1983年6月28日の早朝に東京都新宿区の京王プラザホテル47階バルコニーから死のダイビングを敢行、7階の屋上プールに転落。
全身を強打して死亡しています。
31歳没。
3年前から躁鬱病に罹患、それ以前にも言動的に挙動不審な部分があったと共演者から明かされています。
自殺の動機や経緯に諸説は多々ありますが全ては憶測。
真偽は永久に不明だと言っていいでしょう。
