「クリス・カイル」の死に際とは?晩年や最期(死因)など分かりやすく解釈

「クリス・カイル」の死に際とは?世界の人物

2014年に公開された映画「アメリカン・スナイパー」の主人公のモデルとなったクリス・カイルは38歳で死亡しています。

今回は、「ラマディの悪魔」という異名で恐れられた彼の死因に迫ります。

「クリス・カイル」とは?簡単に説明

1974年にアメリカ合衆国のテキサス州で生まれたクリス・カイルは、「伝説の狙撃手」と称されたアメリカの軍人です。

8歳の時に初めて本物の銃を父からプレゼントされたカイルは、10代に入るころにはすでにボルトアクションライフルやショットガンを扱い始めていました。

1999年にアメリカ海軍の特殊部隊である「Navy SEALs」への入隊を果たしたカイルは、2003年から始まったイラク戦争では2009年に除隊するまでに合計4回に渡って戦地イラクへ派遣されています。

イラク戦争における激戦地を3~4か所に渡り転戦していたカイルは、イラク軍やアルカーイダ系の武装勢力戦闘員を合計160名殺害したと記録されており、イラク側からは「ラマディの悪魔」という異名で恐れられ、味方側からは「史上最高の狙撃手」として賞賛されていました。

4度に渡る戦地派遣を経て除隊したカイルでしたが、2013年2月2日、元海兵隊員エディー・レイ・ルースに射殺されたカイルは38歳で亡くなっています。



「クリス・カイル」の死に様

2013年2月2日、クリス・カイルはテキサス州の射撃場でPTSDを患う元海兵隊員エディー・レイ・ルースにより、至近距離から撃たれて射殺されています。

カイルは背中と脇腹に5発、頭部に1発銃弾を浴びて即死しており、支援活動を手伝っていたカイルの友人チャド・リトルフィールドも同様に撃たれて死亡しています。

歴戦の強者だったカイルとリトルフィールドは2人とも応戦する間もなく突然撃たれており、被告人エディー・レイ・ルースはその後まもなく保安官によって逮捕されています。

カイルは除隊後、自身の経験を元にした講演活動や執筆活動、著書本などで得た資金の一部を元手にして、PTSDに悩む帰還兵や退役兵たちのためにNPO団体「FITCO Cares Foundation」を設立して、彼らが社会復帰することができるよう支援活動に取り組んでいました。



「クリス・カイル」の死に様の信憑性

クリス・カイルと友人であるチャド・リトルフィールドは、PTSDを患う元海兵隊員エディー・レイ・ルースにより、カイル自身が所有していた銃を使って射殺されています。

事件当日、被告人ルースの母親から息子の射撃訓練をしてほしいと依頼されたカイルは、友人リトルフィールドと共にルースを伴ってトラックで射撃場へ向かっていました。

3人で射撃場へ向かう道中、被告人のルースはPTSDによる強い思い込みなどで、すでにカイルら2人に良い感情を抱いてはおらず、疑心暗鬼に陥っていました。

一方のカイルもルースの異変にいち早く気付おり、リトルフィールドに「こいつは完全に狂ってる」と言う内容のメールを送っていました。

被告人のルースは裁判で「事件発生当日は、(刺激を強めるために死体防腐剤に浸けておいた)マリファナ煙草を吸い、ウィスキーを飲んで現場に向かった」と証言しており、悪いとわかっていながらも犯行に及んだと告白しています。

「クリス・カイル」の小ネタ等

神業ともいえる狙撃の腕により、レジェンドと称されたクリス・カイルは、合計4度にも渡る戦地派遣によって心身は蝕まれ、除隊する頃には身体の至る所が故障を抱え、原因不明の高血圧や飛蚊症などに悩まされるようになっていました。

除隊後、一般市民から「ファルージャの時に助けてくれた恩人だ」などと賞賛されていたカイルでしたが、その一方で自身のPTSDにも悩まされていたと言います。

まとめ

「伝説の狙撃手」と称され、映画「アメリカン・スナイパー」の主人公のモデルとなったクリス・カイルは38歳で死亡しています。

自身と同じ退役軍人から射殺されてしまったこの事件は、長引くイラク戦争の是非を問う大事件となりました。

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