「岸田森(きしだしん)」とは?
岸田森の晩年とその死に様について信憑性も含め以下に詳しく解説します。
「岸田森」とは?簡単に説明
岸田森は昭和時代の俳優であり、声優、劇作家、演出家でもあります。
元妻が女優の樹木希林(結婚当時の名は悠木千帆)であり、従姉が女優の岸田今日子であることでも知られています。
岸田はアクの強い個性派の名バイプレイヤーとして有名な俳優で、主演映画の「歌麿 夢と知りせば」やテレビドラマ「傷だらけの天使」などでの高い演技力は各界から高い評価を得ています。
岸田の多彩な才能や高い演技力、そしてその人柄の良さから映画やテレビドラマなど数多くのオファーがありながら43歳という若さでこの世を去っています。
「岸田森」の晩年
晩年の岸田森の病気に関するエピソードがあります。
岸田が所属していた文学座の同期で俳優仲間の寺田農が新幹線に乗っていた時、偶然岸田に会ったそうです。
その時の岸田は声がガラガラで体調も悪そうだったそうです。
また、他に岸田と寿司を食べに行った関係者も岸田は寿司が全く喉を通らないほど体調を崩していたそうです。
「岸田森」の死に様
岸田森は1982年(昭和57年)12月28日午前4時59分に食道がんのため43歳の若さで永眠しています。
食道がんの原因は公表されていませんが、岸田は若い頃から毎日のようにスコッチやウイスキーを飲んでいたという大の酒好きで周囲には有名でした。
実は岸田の性格がものすごい寂しがり屋であったことが原因ではないかと言われています。
寂しさや孤独感を紛らわせるために酒に頼っていたのではないでしょうか。
「岸田森」の死に様の信憑性
岸田森の兄貴分とも言える俳優の若山富三郎は岸田の葬儀の弔辞で「こんなことになるのだったらお前を殴ってでも絶交してでも酒を止めさせるべきだった」と述べています。
岸田は若い頃はお酒に弱く、樹木希林と結婚した当初はお酒の席でもコーラを飲んでいたそうです。
それがいつの頃からか朝から酒を飲んで体を壊すようになっていたようです。
亡くなる直前は面会謝絶になっていた岸田ですが、その当時同じ病院に入院していた俳優仲間の睦五朗は病院に懇願して岸田を見舞ったところ、枯れ木のように痩せ細って声も出ない姿に絶句したと言います。
それでも帰ろうとする睦の手を強く握りしめて声を出そうと力を振り絞っていたそうです。
まとめ
私も子供の頃、よく岸田森さんをテレビで見ていた記憶があります。
まさに怪優とも言うべき印象深い演技が目に焼き付いたことでした。
43歳という何とも若すぎる死に残念でなりません。
