ヒース・レジャーの死因とは?
「ヒース・レジャー」とは?簡単に説明
1979年にオーストラリアのパースで生まれたヒース・レジャーは、アメリカのハリウッドで活躍した人気俳優です。
10歳の時にはすでに地元オーストラリアの劇団に所属しており、国内の舞台やテレビ番組などに子役として出演し始め、1999年にはハリウッドデビューを飾っています。
その後、2005年に公開された映画「ブロークバック・マウンテン」では、わずか26歳にしてアカデミー主演男優賞にノミネートされるほどの評価を得たことで、若手演技派俳優としての地位を確立することに成功しています。
ハリウッドでの名声を手にし、順調にキャリアを重ねていたヒースは、2008年に公開予定だった映画「ダークナイト」で主人公バットマンの宿敵ジョーカーを演じ、新たなジョーカー像を生み出すことに成功して、批評家などから高い評価を得ていましたが、この作品が完成する前に、マンハッタンの自宅アパートで全裸状態の遺体が発見されています。
急性薬物中毒による事故死と断定されたヒースは、自身のキャリアで最盛期を迎えていましたが、わずか28歳の人生で永眠することになってしまいました。
「ヒース・レジャー」の死に様
2008年1月22日、ヒース・レジャーは当時まだ撮影中だった映画「ダークナイト」の完成を待たずに死亡しています。
検死の結果、死因は複数の薬物を同時に摂取したことによる急性薬物中毒によるものと断定され、彼の遺体からはオキシコドンやハイドロコドン、ジアゼパム、テマゼパム、アルプラゾラム、ドキシラミンなどの数多くの鎮痛剤や睡眠剤、坑不安剤の成分が検出されました。
これらの薬物はすべて処方せん薬でしたが、遺体が発見されたベッドの横のテーブルにこれらの処方せん薬のボトルが散乱していたことから、これら処方せん薬の乱用により事故死したと公表されています。
また、彼が死を迎える数日前から肺炎を患っていたという関係者からの証言もあり、衰弱していた身体に数多くの薬物を投与してしまったことが仇となってしまったとも言われています。
「ヒース・レジャー」の死に様の信憑性
ヒース・レジャーが死亡した当時、彼がジョーカーとして撮影を続けていた映画「ダークナイト」は未完成の状態でした。
ダークナイトに出てくるこのジョーカー役は、かつて同じくハリウッドで公開された映画「バットマン」においてジャック・ニコルソンが演じて大絶賛を受けており、ダークナイトの制作発表においてキャストが公開された際にも、ジョーカー役はジャック・ニコルソンが適役などという数多くの声が寄せられたと言います。
ジャック・ニコルソンは合計12回にもおよぶアカデミー賞ノミネートの経験に加え、3回もの受賞歴を誇る超有名俳優であり、その彼と同じ役を演じて比較されることになるであろうヒースは、当時圧倒的なプレッシャーを受けていたそうです。
そのため、ジョーカー役に入り込んでいけばいくほど気持ちに迷いが生じ、睡眠することすら難しくなっていき、撮影が進むにつれて少しずつ睡眠薬の量が増えていきました。
さらにこの時期、ヒースは愛する婚約者との婚約を解消しており、心身ともに衰弱している状態だったため、さらに睡眠することが困難になっていたようです。
「ヒース・レジャー」の小ネタ等
ヒース・レジャーの死後、映画ダークナイトは公開され、大ヒットします。
この映画で新しいジョーカー像を見事に創造し、その素晴らしい演技が認められたヒースは、故人ではあったものの、アカデミー助演男優賞やゴールデングローブ賞 助演男優賞、英国アカデミー賞 助演男優賞などのありとあらゆる主要な映画賞を獲得しています。
まとめ
映画「ダークナイト」において見事なジョーカー役を演じた俳優ヒース・レジャーの快演は、彼の死後においても数多くの人々の胸に刻まれていることでしょう。
