世界的な人気ロックバンドであるリンキン・パークのボーカリストとして知られる、チェスター・ベニントンは41歳という若さで亡くなっています。
今回は、その優しい笑顔で世界中のファンを虜にした彼の死因に迫ります。
「チェスター・ベニントン」とは?簡単に説明
1976年にアメリカ合衆国のアリゾナ州で誕生したチェスター・ベニントンは、世界的に人気のあるロックバンド「リンキン・パーク」のボーカリストを務めていた人物です。
11歳のときに両親が離婚したベニントンは、その後父親と共に暮らすようになりますが、7歳から13歳の頃まで年長の男友達から性的虐待を受け続けており、16歳までにアルコールやLSDなどの違法薬物を大量に摂取するようになっていました。
片親の寂しい家庭環境に置かれたベニントンは、寂しさを紛らわすために絵を描いたり詩を書いたりするようになっていき、その延長で音楽にも興味を持つようになりますが、自身の暗い過去に苛まれる度に、酒だけではなく、コカインやメタンフェタミンなどにも溺れるようになっていきます。
自身のネガティブなコンディションや精神状態に反して、音楽活動は好調で、立て続けにリリースした2枚のアルバムは大ヒットを記録し、驚異的な成功を収めていたベニントンでしたが、2017年7月20日、ロサンゼルスの自宅で首を吊って死亡しているところを発見されています。
「チェスター・ベニントン」の死に様
2017年7月20日、チェスター・ベニントンはロサンゼルスの自宅にて縊死しているところを発見されています。
同居していた家族が全員外出している時に起こったできごとで、ロサンゼルスの検死局による検死の結果、遺書などは残されておらず、自ら首を吊ったことによる縊死であることが公表されています。
ベニントンが死亡した当日の朝、いつものようにハウスキーパーが彼の自宅を訪れたところ、すでに死亡していると思われるベニントンの遺体を発見したため、すぐに救急隊を呼びますが、隊員たちが到着した時にはすでに意識はなく、その場で死亡が確認されています。
人気絶頂期ともいえる彼の突然の死は世界中のロックファンを驚かせました。
「チェスター・ベニントン」の死に様の信憑性
2005年にひとり目の妻と離婚したチェスター・ベニントンは、当時アルコール依存症やうつ病に苦しんでいたことを告白していました。
その後、2009年には「僕は家から一歩も出ることができず、何もできないまま、酒だけを飲んでいた。
自殺したかった」などというコメントを残しており、この時期、薬物治療のリハビリに通っていたことが2番目の妻から公表されています。
また、ベニントンが死亡した7月20日は、彼の友人でもあったロックバンド「サウンドガーデン」のボーカリストであるクリス・コーネルの誕生日であり、このクリスコーネルはベニントンが自殺する2か月ほど前に、52歳で同じく縊死しているところを発見されています。
「チェスター・ベニントン」の小ネタ等
チェスターベニントンは生涯で2度結婚しており、合計6人の子供に恵まれています。
彼が生涯で残した財産は2019年時点で約3000万ドルと言われており、そのすべては子供たちに相続されています。
まとめ
リンキン・パークのヴォーカリストとして世界中のファンから愛されたチェスター・ベニントンは41歳という若さで自らの生涯に幕を下ろしています。
生前は世界的に博した人気の反面、お酒や薬物などに溺れ悩まされ続けていましたが、彼の死後、残された2番目の妻から、最期まで温かい家族に囲まれて幸せそうに過ごしていた、というコメントが発表されています。