ジャンヌダルクは、フランスの国民的英雄になっている少女です。
火刑という壮絶な最期を遂げたことも知られています。
その死に際について紹介します。
ジャンヌダルクとは?
ジャンヌダルクは、フランスの農村に生まれた少女です。
勤勉で経験なごく普通の少女でしたが、神の啓示を受けたことでその運命は一変しました。
イングランド軍を倒してフランスの王太子であるシャルルを王位に就かせるようにとの神の声を聞いたというのです。
その言葉を信じるジャンヌが登場すると、王太子シャルルはジャンヌをオルレアンの守備隊につかせます。
ジャンヌはイングランドとの戦いで目覚ましい活躍を見せ、フランスの勝利に貢献しました。
ジャンヌダルクの晩年
フランスは、次々にイングランドとの戦いに勝って領土を取り戻していきます。
王位についたシャルルの巡行にジャンヌは同行しています。
しかし、ジャンヌが翌年コンピエーニュで行われていた戦いの援軍として赴くと、勇猛果敢な戦いぶりを見せますがブルゴーニュ派の軍勢にとらえられてしまいます。
フランスはジャンヌを救うための身代金を支払おうとはしませんでした。
ジャンヌの身柄は、イングランドに引き渡されました。
ジャンヌダルクの最期
ジャンヌダルクは、イングランドによって異端審問にかけられます。
この時、ジャンヌのことを認めていなかったパリ大学の神学部もそれに協力しました。
イングランドはそうすることで、フランスの異端性と自らの正当性を示したいという思惑がありました。
この異端審問は、ヨーロッパの歴史の中でも最も有名な裁判といわれています。
その結果、異端と宣告され火刑に処せられました。
ジャンヌダルクをめぐる逸話
ジャンヌは、普段から男物の服を身に付けていたといわれています。
当時、女性が男物の服装を身に付けることは不自然だったので異端と考えられていました。
ただし、当時は異端の罪を犯しただけでは死刑になることはなかったのです。
死刑となるのは、悔い改めた後に再び罪を犯した場合だけでした。
宗教裁判で異端であることを認めても、それだけであれば死刑が執行されることはありませんでした。
しかし、ジャンヌは悔い改めた後も男ものの衣服を身につけたことで異端の罪を再び犯したとされてしまったのです。
ジャンヌは一度は女性らしい恰好に戻っていました。
その後、再び男装をするようになったといわれています。
なぜジャンヌがそのような行動をとったのか詳しくは分かっていませんが、牢獄で襲われそうになったためだったという説もあります。
ジャンヌの死後
作家や映画監督、作曲家たちは、ジャンヌダルクによって創作意欲をかきたてられました。
彼女をテーマにした小説や映画、曲などの作品が次々と生み出されています。
ジャンヌダルクは、今もなおミステリアスな存在として人々の興味を惹き付けているのです。
まとめ
ジャンヌダルクはごく普通の少女として農村に生まれます。
フランスの危機を救いますが、捕虜としてとらえられ異端審問にかけられました。
その結果火刑となって壮絶な最期を遂げたのです。