早起きは三文の損！？「ジャック・ダニエル」の散り際とは?
この記事ではジャック・ダニエルの晩年と散り際について解説していきます。
「ジャック・ダニエル」とは？簡単に説明
『ジム・ビーム』や『ワイルド・ターキー』と言ったいわゆるバーボンではなく、創業以来のテネシー製法で産み出されるテネシーウイスキーが『ジャック・ダニエル』です。
創業者の名前がそのまま蒸留所、ボトルネームになりました。
南部の貧困家庭に生まれながらも、縁あって牧師から蒸留所を引き継ぐと、先見の明から米国政府初公認の蒸留所、ひいてはセントルイス万国博覧会で“オールドNo. 7”が金賞を受賞。
アメリカンドリームを成し遂げた人物として、同環境の米国南部の少年達から憧れの眼差しを向けられる事になりました。
「ジャックダニエル」の晩年
1906年ミズーリ州セントルイスで開催された万国博覧会には、かの「ヘレン・ケラー」氏も来場。
華やいだ会場にてジャック氏は“オールド No. 7”を引っ提げて登場します。
当初は南部の小さな蒸留所で名前は知られておらず、セレクションでは当初見向きもされませんでした。
しかし肖像画でも有名な奇抜な帽子姿で注目を集め、それに興味を惹かれた好奇心旺盛な参加者がこぞって試飲を始めたと言います。
そこで“オールド No. 7”のまろやかさが絶賛され、24銘柄の中でトップの金賞を獲得。
それによりわずか5日でテネシーへとんぼ返りせねばならぬほどに注文が殺到することになりました。
威風堂々たるジャック氏でしたが、日常生活に潜んだ罠に躓いてしまうとは誰もが思わなかったことでしょう。
「ジャックダニエル」の死に様
1911年10月10日にテネシー州リンチバーグで死去。
65歳没。
死因は敗血症によるものでした。
とある日の朝、金庫のダイヤル鍵を開けることができなかったため、怒りに任せて金庫を蹴ったところ足を骨折。
それが元になったと言われています。
「ジャック・ダニエル」の死に様の信憑性
実のところ金庫を開けることができなかったため、苛ついたジャック氏が金庫を蹴り飛ばしたのは事実だとされます。
しかし負傷した箇所が微妙に違うため、やや信憑性に欠ける部分がないわけではありません。
『ジャック・ダニエル』社の公式ホームページによれば、足の指を骨折したと明記されています。
しかし一部の媒体では踵を負傷・親指の骨折と記載されているものもあり、真偽は不明です。
またダイヤル式の金庫の数字を覚えるのが苦手で、毎回手こずっていたようです。
一方で「最後の一杯をくれ」が最期の言葉だとして有名。
しかし遺言の「死んだら墓場に2つ椅子を置いてくれ」は意外に知られていません。
これは自分が遺して逝った女性達へのメッセージだと言われています。
生涯妻を娶らなかったのはプレイボーイでパートナーは皆平等に愛していたからとも、一人の女性を愛せなかったからだともされています。
まとめ
1911年10月10日に蒸留所のあるテネシー州リンチバーグで亡くなりました。
65歳没。
1906年のとある早朝、ジャック氏は金庫を開けようとして失敗。
毎回失敗して怒りが沸点を超え、金庫を蹴飛ばしたところ足を負傷してしまいます。
その時の傷が治らずにじわじわと悪化。
まさかの敗血症にまで進行、命を落としてしまいました。
