「金正男」の人生・人物像の概略を簡単に紹介してから、「晩年・死に際(死因)・死に様の信憑性」を詳しく説明します。
「金正男」とは?簡単に説明
金正男(きむじょんなむ,1971-2017)は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の第2代最高指導者である金正日の長男です。
金正男は第3代最高指導者である金正恩(きむじょんうん)総書記の異母兄ですが、母親の成蕙琳(ソンヘリム)が金正日と正式な婚姻関係になく不倫関係であったことから、後継者争いからは早い段階で離脱していたとされます。
金正男は「武器ビジネス・不動産投資」などを行って金一族の数十億ドル単位の秘密口座を管理する役割を負っていましたが、北朝鮮の独裁体制・恐怖政治には反対であったとも伝えられています。
「金正男」の死に様
金正男は2017年2月13日午前9時頃、マレーシアのクアラルンプール国際空港で「VXガス」によって暗殺されました。
暗殺だとは知らなかったベトナム国籍とインドネシア国籍の女二人に襲撃され、神経毒のVXガスを手袋をした手や布で顔に塗り付けられたことによる中毒死でした。
VXガスを塗られた直後は意識もはっきりしていましたが、空港内のクリニックに歩いて行ってからすぐに痙攣を起こして意識消失、口から血や泡を吹きました。
小さなクリニックでは救命は無理と判断され、プトラジャヤ病院へ搬送しようとしましたが、救急車内で心肺停止となり病院で11時に死亡確認されました。
「金正男」の死に様の信憑性
金正男がマレーシアのクアラルンプール国際空港で「VXガスによる襲撃・暗殺」を受けたことは事実です。
空港の防犯カメラに映像証拠も残っていて、テレビのニュースでも繰り返し報道されました。
実行役のベトナム人とインドネシア人の女性は、4人の北朝鮮人男性の工作員から「テレビなどのいたずら番組」であると信じ込まされていたため、マレーシアの厳しい刑法による殺人罪(原則死刑)を免れました。
北朝鮮は金正男の検死解剖に反対していましたが、2017年2月24日にマレーシア警察は検死を行い、金正男の顔面から「VX」が検出されたと発表しています。
「金正男」の小ネタ等
金正男は北朝鮮指導部とは一線を引いて、2011年頃から主に中国マカオを拠点として「投資・武器ビジネス・高級ホテルでの豪遊生活」を送っていたとされます。
しかし、2012年に北朝鮮で金正恩が総書記として体制を固めると送金が止められ、マカオのホテル代が支払えなくなりました。
北朝鮮で叔父の張成沢が粛正されてからは完全に送金が無くなったとされます。
金正男は小太りの冴えないおじさんの風貌から想像しづらい語学堪能なインテリで、普段の対応はユーモアのあるジェントルマンなことでも知られていました。
まとめ
「金正男」の人生のあらましを紹介した上で、「死に様・死に際・その信憑性」を詳しく説明しましたがいかがでしたか?
「金正男」の晩年・死因・死に際がどのようなものであったのかを知りたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。