ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、クラシック音楽を代表する著名な音楽家です。
その晩年と最期について紹介します。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトとは?
モーツァルトはオーストリア生まれで、幼少期から父親に音楽の英才教育を受けます。
初めて作曲したのは5歳の時と言われ、父親に連れられてヨーロッパ各地を演奏しながらめぐりました。
オーストリアの女帝マリア・テレジアの前で演奏したこともあります。
モーツァルトの才能は広く知られるようになります。
しかし、満足な職を得ることはできず、ウィーンでピアニストとして演奏したり、オペラの作曲を手掛けたりして何とか収入を得ていました。
交響曲や協奏曲、宗教音楽、オペラなど様々な楽曲を世に送り出しています。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの晩年
晩年は、困窮した生活を送っていたと言われています。
創作活動は精力的に行っていましたが、安定した職を得られなかったことや浪費癖があったことが原因といわれます。
また、ウィーンでの人気もかつてほどではなく、低迷していました。
そのためこの時期に残されている手紙には、借金を依頼するものが多くあります。
晩年も次々と作品を書いていますが、次第に病魔に蝕まれ体調を崩すようになりました。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの最期
モーツァルトはレクイエムK. 626を作曲中に体調が悪化し、床に伏してからしばらくしてウィーンで亡くなりました。
享年35という若さです。
レクイエムK. 626は完成することなく、未完のままとなっています。
その後、モーツァルトの弟子であったフランツ・クサーヴァー・ジュスマイヤーによって完成されました。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの死因
モーツァルトの死因は、当時のウィーンの記録では急性粟粒熱となっています。
しかし、最近の研究ではリウマチ熱による疾患だったと考えられています。
幼少期に罹患したと思われますが、はっきりしたことは分かっていません。
モーツァルト自身は毒を盛られたと考えていたようで、妻にも毒の可能性を訴えています。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトをめぐる逸話
モーツァルトは、26歳の時にコンスタンツェ・ヴェーバーと結婚します。
コンスタンツェは、かつて思いを寄せていた女性の妹でした。
コンスタンツェは悪妻と評判です。
なぜ悪妻といわれているかというと、モーツァルトの死後に再婚してモーツァルト直筆の楽譜を売り払い巨額の富を得たことや浪費家であったことなどが理由です。
ただし、二人の夫婦仲は良く、モーツァルト自身はコンスタンツェのことを愛していたようです。
彼女を気遣う愛にあふれた手紙が多数残されています。
まとめ
モーツァルトは類まれな音楽の才能を持っており、様々な作品を世に送り出しました。
しかし、安定した職には恵まれませんでした。
そのため晩年は借金を重ね、困窮した生活を送っていたといいます。
そして35歳の時に体調が悪化して亡くなりました。
